業績が進捗しないまま会議に参加しなければならない あなたへ。
「絶望」
背筋が冷えるような感覚。
そう、仕事の進捗状況を示す会議の前なのに、仕事が全く進んでいない。
業績を報告する会議の前なのに、業績が低い。そのまま業績も無い。
作業が終わらないどころではない。作業をする対象すらない。
ただ、「何も進んでいない」という事実のみがそこに横たわっている。
報告すべき業績がない絶望
そう、昨日の私は、そのような状況に置かれていました。
それは四半期程度前。仕事の方向性だけが決まり、具体的な案がないまま時間だけが過ぎていきました。その間、具体的な案を出しては実現性の問題から話が進まず立ち消えに。案を出しては消えだしては消え。それを繰り返すうちにあっという間に四半期過ぎてしまったのです。
四半期毎の報告。差し迫った私には何も提示する業績がありませんでした。
何も無い状況ですので、むしろ頭の中は冷静で、開き直っています。
ただ、冷静でいながらも背筋が冷えるような感覚。全身の筋肉が収縮するような緊張感。その感覚だけが、自分に訪れるであろう危機を伝えてくれています。
追い込まれた状況にすべきこと
そんな状況に追い込まれた時、どうするべきでしょうか。
そこはやはり、最後まで全力を尽くすべきです。
ただ、何に全力を尽くすべきでしょうか?
最も大事なこと。それは、「未来への希望」を表現することです。
考えてみて下さい。
業績を報告すべき会議まで、数日あったとして、業績を作り上げられるでしょうか。
また、たった数日で達成可能な業績が、その場に求められているのでしょうか。
「未来への希望」を表現する。
そのためには、「今後継続して努力する姿勢」を示し、「現状で自分が悲観しておらず、希望を抱いていること」を伝えること、が重要となります。
共感できる物語を表現する
自分の同僚や上司は、あなた自身が思うほど、あなたには興味がありません。その場で業績を報告できない場合、それ単独で状況を悪くするわけではありません。
そこに必要なのは物語、ストーリーです。
まず大事なのは、あなたが、どれだけ考えてきたか、試行錯誤の過程を表現し、努力してきたことを伝えること。それが物語となり、共感を生みます。優秀な同僚や上司であれば、努力していても努力が実らない状況を想定できますし、理解できます。努力が実らない現状を提示した後に、今後継続して努力する姿勢を見せることで、共感が得られます。まずは、あなたの思考過程を提示し、共感を得ることに注力しましょう。
希望を抱いている自分を積極的に表現する
絶望で抱いている人間、そこにまつのは叱責のみです。
あなたがすべきことは、「一見絶望的に見える現状にも関わらず、希望が見える展望を示し、それに希望を抱いている自分」を見せることです。この効果はあなたが思う以上に効果があります。
まず、聴衆である同僚や上司は、見落としていた視点を提示されることで、さらに改善点を見つけるという視点に切り替わります。過去への叱責ではなく、建設的な議論になります。
次に、希望を抱いている自分を演じることで、予想以上に自分の精神が安定することが重要です。絶望的な状況の中でも改善点を提示すること、それに対して希望を持つこと。このことで自分の精神状態が改善し、結果的に、良いパフォーマンスを生むことができます。
とある男の話
業績を報告すべき会議で業績が無い、そんな絶望する状況。
そこですべきことは、「今後継続して努力する姿勢」を示すことと、「現状で自分が悲観しておらず、希望を抱いていること」を伝えること。
このことにより、「未来への希望」を表現すること。
私は、今日、それで乗り切りました。
次の会議は四半期後です。