書斎
なんと甘美な響きでしょう。
大人男子で、書斎を好まない人がいるのでしょうか。
私には書斎と言える空間があります。ほんの4畳程度。高さもなく狭い空間です。しかし、その狭い空間には、数多くの引っ越しを乗り越えて、断捨離を生き延びたもの達が残っています。
自分の人生を変えた本。自分の心を支えてくれた音楽達。
やはりそれは、電子媒体ではなく、実体として、自分の近くにいて欲しいのです。
私の心を支えてくれた CD
私の半生を振り返ってみると、20-30歳代では、常に音楽を聴いていたように思います。ジャンルは問わず、その時その時で、望む音楽を聴いていました。
その中の一部。
そして今も処分せずに手元にある CD。
aiko "まとめ Ⅰ" と "まとめ Ⅱ"
aiko のベストアルバムです。
*オーディオシステムは、DENON, HEOS搭載オールインワンミュージック
デビュー13年目の、2011年にリリースされた、aiko のベスト・アルバムです。
「花火」「カブトムシ」 などは、リアルタイムで聞いていない人達も知っていると思います。
自分のお気に入りは、「気付かれないように」 。
この曲と歌詞を生み出す感性。すごく繊細な歌詞で、心の奥、動かなかったはずの琴線に触れ、揺り動かされます。
特に自分の心に負荷がかかっている時。そんな時に、耳から入り頭の芯が痺れるような感覚に包まれます。
世界観が溢れる稀有なベストアルバム
何がこのアルバムの魅力なのでしょうか。
私は、30歳代になって、「アルバムの世界観」を楽しむようになりました。ベストアルバムよりも、オリジナルアルバムの構成・曲順・曲間の間なども含めて楽しむようになったのです。
そんな私ですが、aiko さんのこのベストアルバム。これは手元から離せません。
何が私を引き付けるのでしょうか。
それは、それぞれの曲によらず、aiko さんの声・歌詞・曲自体が、唯一無二の世界観を形成しているからだと思います。aiko さんの第一声、ハスキーながら伸びやかな声質。それが心地よい世界を作り、包み込んでくれます。
その世界観を求めて音楽を聴き、その世界観を望むので、手放すことができないのだと思います。
「最も大事なのは世界観だ」
世界観の重要性については、漫画家 荒木飛呂彦先生も強調していました。
aiko という存在、声質・曲・歌詞、いずれもがコンセプトのはっきりした世界観を作っています。「aiko と言えばこんな曲」それが、とても心地の良い安心感と期待を持たせてくれます。
私のデスクまわり、そこには私を日常から別の世界に連れて行ってくれる、そんなものが溢れています。
今週のお題「デスクまわり」