あなたは日本を代表するロックの名盤を上げられますか?
「自分なりの名盤」
自信を持って人に勧めることができるアルバムがあります。
- X JAPAN の名作!! "LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996"
- 『LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996』全曲解説
- Disc 1#
- 1.「PROLOGUE」(1993.12.30) 2:54
- 2.「BLUE BLOOD」(1993.12.31) 4:23
- 3.「SADISTIC DESIRE」(1993.12.31) 5:28
- 4.「WEEK END」(1995.12.31) 5:58
- 5.「ROSE OF PAIN ACOUSTIC」(1994.12.31) 3:41
- 6.「TEARS ACOUSTIC」(1995.12.30) 7:28
- 7.「STANDING SEX」(1993.12.31) 4:44
- 8.「COUNT DOWN 〜 X」(1993.12.31) 7:18
- 9.「ENDLESS RAIN」(1993.12.31) 9:28
- Disc 2#
- 1.「AMETHYST」(1996.12.31) 6:19
- 2.「RUSTY NAIL」(1996.12.31) 5:33
- 3.「DAHLIA」(1996.12.31) 8:09
- 4.「CRUCIFY MY LOVE」(1996.12.31) 4:42
- 5.「SCARS」(1996.12.31) 7:28
- 6.「WHITE POEM I」(1996.12.31) 6:19
- 7.「DRAIN」(1996.12.31) 4:20
- 8.「SAY ANYTHING ACOUSTIC」(1995.12.31) 2:56
- 9.「TEARS」(1993.12.31) 7:58
- 10.「FOREVER LOVE」(1996.12.31) 8:10
X JAPAN の名作!! "LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996"
"LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996"(ライブ・ライブ・ライブ・トウキョウ・ドーム)は、X JAPANが1997年10月15日にリリースした2枚組のライブ・アルバム。
1993年から1996年までの東京ドーム公演の中から選ばれたライブ音源が収録されています。
「静と動」「ロックとクラシック」「伝統と反逆」
両立が難しいであろう、全ての要素を集約した、名盤中の名盤。
時代を感じさせないパワーを放ちながら、懐かしさを感じさせる、 X JAPAN らしさが全て詰まった名作です。
音質が素晴らしく、曲構成も最高です。複数公演をまとめているのですが、東京ドームライブを最初から最後まで聞いた心地になります。
X JAPAN, "LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996"
日本のヴィジュアル系ロックバンドを確立した、X JAPAN。
1989年に 2nd アルバム「BLUE BLOOD」でメジャーデビュー。
同年9月に「紅」をシングルとしてリリース。
1997年4月に「音楽性と方向性の違い」が理由で ToshI が脱退し、9月22日に X JAPANの解散を発表。
1997年12月31日に、東京ドームでラストライブ「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」を開催し、コンサート終了後に第48回NHK紅白歌合戦に出演して解散しました。
このアルバムは、その中の1993年から1996年までの東京ドーム公演の中から選ばれたライブ音源が収録されています。X JAPAN の絶頂の絶頂、X JAPAN の全盛期の中から選び抜かれた名ライブ演奏が抜粋されています。
数回にわたるライブをまとめたことが、いい方向に働き、「ロックバンドはライブで輝く」を体現した、スタジオ収録では絶対に得られない臨場感をまとめた、最高のベストアルバムになっています。ライブの一発どりでも演奏にミスが感じられず、溢れるパワーを伝える実力。高速で疾走する曲達の中でも、一糸乱れぬギター・ベース・ドラム・ボーカルなどの各パート。
「神格化されて当然なバンド」の評価が当然と感じさせてくれる名盤です。
『LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996』(ライブ・ライブ・ライブ・トウキョウ・ドーム)
リリース: 1997年10月15日
Disc 1# タイトル 時間
1.「PROLOGUE」(1993.12.30) 2:54
2.「BLUE BLOOD」(1993.12.31) 4:23
3.「SADISTIC DESIRE」(1993.12.31) 5:28
4.「WEEK END」(1995.12.31) 5:58
5.「ROSE OF PAIN ACOUSTIC」(1994.12.31) 3:41
6.「TEARS ACOUSTIC」(1995.12.30) 7:28
7.「STANDING SEX」(1993.12.31[注 1]) 4:44
8.「COUNT DOWN 〜 X」(1993.12.31) 7:18
9.「ENDLESS RAIN」(1993.12.31) 9:28Disc 2# タイトル 時間
1.「AMETHYST」(1996.12.31) 6:19
2.「RUSTY NAIL」(1996.12.31) 5:33
3.「DAHLIA」(1996.12.31) 8:09
4.「CRUCIFY MY LOVE」(1996.12.31) 4:42
5.「SCARS」(1996.12.31) 7:28
6.「WHITE POEM I」(1996.12.31) 6:19
7.「DRAIN」(1996.12.31) 4:20
8.「SAY ANYTHING ACOUSTIC」(1995.12.31) 2:56
9.「TEARS」(1993.12.31) 7:58
10. 「FOREVER LOVE」(1996.12.31) 8:10
『LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996』全曲解説
Disc 1#
1.「PROLOGUE」(1993.12.30) 2:54
ゆっくり目のテンポのインスト曲。メンバー紹介が入ります。
カナダのロックバンド "Frank Marino & Mahogany Rush』の『World Anthem』をカバーした楽曲です。
" We Are... X!!" から曲に入る最高の盛り上がりを演出します。
2.「BLUE BLOOD」(1993.12.31) 4:23
冒頭、X japan 伝統のツインギターのギターソロ。HIDE と PATA 両氏のツインギター、が最高にかっこいいです。
なお、この曲は観客を一気にボルテージマックスまで引き上げる曲ですが、YOSHIKI によれば、「1番ライブでやりたくない曲」。一気にトップギアスピードで開始となるため、体力的にきつい、とのことです。X japan 全盛期らしい曲と言えます。
3.「SADISTIC DESIRE」(1993.12.31) 5:28
1988年から1996年まで演奏。
"Sadistic.. Sadisitc Desire!!" の Toshi のコールから入りますが、この "Sadistic..." 1回目後の絶妙な間が興奮を誘います。
"BLUE BLOOD" のボルテージを回収し、繋げる、安定の二番曲。
4.「WEEK END」(1995.12.31) 5:58
ハードロック系の代表曲 "WEEK END"
ボーカルのみの冒頭から、荒削りのギターサウンドを前面に出したメロディへ。
個人的に革ジャン・バイクが思い浮かびます。
間奏のベースソロ→ギターソロの流れがかっこよい、退廃的といえるハードロック。
「鏡を見つめながら震える体に...」の部分からのピアノソロ、転調して再開するメロディは、X japan らしさが溢れています。
5.「ROSE OF PAIN ACOUSTIC」(1994.12.31) 3:41
それまでのロックから一転して、ギターアルペジオとボーカルのみの静かな曲。
会場の反響が聞こえるような静かな曲です。
バッハの『フーガ ト短調』のフレーズが随所で使われています。印象としては、フラメンコのような、欧州系音楽にも聞こえます。
6.「TEARS ACOUSTIC」(1995.12.30) 7:28
ハープで始まる、"TEARS" 観客の歓声が聞こえるほどの静寂の前奏。
「どこに行けばいい? あなたと離れて...」の TOSHI の声。
激しい演奏をする X JAPAN が、泣きのメロディ、ボーカル・ハープで奏でる名曲。日常生活の辛さも吹き飛びます。
7.「STANDING SEX」(1993.12.31) 4:44
全英語詞の疾走ナンバー。"TEARS ACOUSTIC" なんて間違いだったと言い切りそうな勢いで始まるイントロ! このイントロ・リフは最高。
ギターソロのカッコよさはファン全員を悶絶させますし、その裏のベースとドラムも最高。X JAPAN らしさ前回。ドラムを叩く YOSHIKI が目に浮かぶ曲。
"crime of visual shock"
8.「COUNT DOWN 〜 X」(1993.12.31) 7:18
「20秒前...」 「カウントダウン行くぜ...!?」とまさかの、年越しライブの曲!!
「あけましておめでとう、今年もよろしく」こんなにかっこいいセリフ、初めてです。
ドラムのビート、凄まじい。
こんな演奏されたら、全員 「Xジャンプ」して、東京ドームから文京区まで揺らしてしまいます。文京区は最高 震度3 で揺れるとの情報です。
終わりかける...と思ったら、HIDE の「飛べ~、空飛べ飛べ飛べ~」の煽りから、全力サビを再開する。年始一発目にこれは痺れますね。
9.「ENDLESS RAIN」(1993.12.31) 9:28
X(後の X JAPAN)が1989年にリリースしたメジャー2作目のシングル。 X 初のバラードながら、初期にこのような名作を完成させていたとは信じられない完成度です。
「紅」でデビューした後にこの曲をリリースすることができるバンドは、稀有と思われます。
シンプルだが感動的な「1本の映画のよう」と言われる名曲。
観客の声も重なり、ライブでの感動が伝わってきます。
Disc 2#
1.「AMETHYST」(1996.12.31) 6:19
観客の歓声から、まるで映画のオープニングのような泣きの旋律で始まる "Amethyst".
印象は、映画・映画・映画。
一つのストーリーに没入する感覚があります。DISC 1 の PROLOGUE のハードなメンバー紹介とは全く違う、女性の声によるメンバー紹介。胸が高鳴る、とはこのことです。
2.「RUSTY NAIL」(1996.12.31) 5:33
シンセサイザーで始まり、疾走感溢れるメロディに入る、名曲。
激しいハードロックから静かなバラードまでの振れ幅が多い X JAPAN の曲の中で、安定感を感じさせる曲。
なお、1994年7月10日にリリースされた本曲は、1994年放送のフジテレビ系ドラマ「君が見えない」主題歌、2008年にはスズキのスイフトのCM曲などにも使用されています。X JAPAN としては初のオリコンシングルチャート1位獲得曲です。
また、この曲は丁度良いスピード感であり、バンドをやっているとやりたくなる曲、ナンバーワンです。(自分調べ)
3.「DAHLIA」(1996.12.31) 8:09
ハイハットのリズムから、メロディアスながら、激しい高速ビート全開フルスロットルな X JAPAN らしいビート。イフェクトをかけた TOSHI のボーカルから始まる歌詞は、希望を感じさせます。"You See Blue Sky..."
切なさ・希望・退廃・反逆、全てが混在して聴衆の感情をかき回す、名曲。
4.「CRUCIFY MY LOVE」(1996.12.31) 4:42
ピアノ・ボーカル・ストリングス のみの "CRUCIFY MY LOVE"
歌詞は全て英語。泣きのボーカル、泣きの歌詞、泣きのピアノ。
歓声が聞こえます。
5.「SCARS」(1996.12.31) 7:28
印象は「うねり」。HIDE 作曲であることが、誰にも伝わってくる、HIDE らしいロックンロール。ダーク・アンダーグラウンドな曲。ベロを出した HIDE が思い浮かぶギター旋律。
この曲は一般受けはしなさそうな気もしますが、色々な曲の中で、演奏する側としては楽しそうな曲だと思います。
6.「WHITE POEM I」(1996.12.31) 6:19
"Tell me why..." イフェクトのかかった TOSHI の切ない歌声。CM にも使われたため、聞いたことがある人が多いと思います。
退廃的なメロディと、印象的な "Tell me why..." ベース・ギター・裏のピアノなど、インスト曲のような印象を受けます。ライブハウスでお酒飲みながらまったり聞いたら最高です。
7.「DRAIN」(1996.12.31) 4:20
同じく、ライブハウスでまったり聞きたい冒頭で始まる曲。
イントロに続くギターリフ、TOSHI の英語の泣き。「うねりのロック!!」と思ったら、これも hide 作曲。ダークロックなHIDE の世界観が、ライブには非常にマッチします。
8.「SAY ANYTHING ACOUSTIC」(1995.12.31) 2:56
切ないイントロ、"Say Anything". このメロディが始まると、ライブの終わりとともに、後の「X JAPAN の解散」が思い浮かぶ、切ない楽曲です。
短くまとめ、その後の、"TEARS" につながり、クライマックスに入ります。
9.「TEARS」(1993.12.31) 7:58
クラシック系の "Tears". 冒頭が、まるで映画のエンディングのようなメロディ。歓声が印象的です。
「どこに行けばいい? あなたと離れて...」観客との合唱となっています。情緒的なピアノの旋律。この感動的な曲の人気は日本のみならず、韓国映画でも使用されています。
観客の涙が見えるような、名曲・名演奏です。
10.「FOREVER LOVE」(1996.12.31) 8:10
このライブアルバム。最後を飾るのは、1996年12月31日東京ドーム公演の "Forever Love"
1996年7月8日リリースのシングルで、X JAPAN の歴史の中では終盤の曲です。分かりやすい歌詞・メロディのバラードで、初期からのファンからは賛否が分かれる曲調です。ただ、日本を代表するロックバンドに成長した、X JAPAN。その歴史を閉じる役割を持つに相応しく適切な、誰もが納得する素晴らしい曲です。
「神格化されて当然なバンド」の評価が当然と感じさせてくれる名盤。
発売から 25年経ってもなお色あせない、名作です。