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Daily Information for people born in the 1980s. *ほぼ Daily。1970-80年世代に向けたアラフォー談義*

【3分21秒の奇跡】ピアノxドラムのみ!! 清涼感溢れる最高の演出。これこそが人間讃歌だ!!

時間による淘汰のみが、真実の価値を証明できる。

 

音楽とは偉大である。音を重ね、重厚さを増し、アレンジをすることで幾千のバリエーションをもたらすことができるのですから。デジタル・ボーカロイドが席巻するこの時代。全てをデジタルで感動する音楽を作ることができるようになっています。

 

ただ、そんな時代にこそ、知っておきたい、音楽があります。
その曲は、ピアノとドラムが伴奏のロック。いや、「ピアノとドラムだけ」が伴奏のロックです。
通常、ロックは、ボーカルに加えて、ドラム・ベース・ギターが基本で、味付け程度にピアノや木管金管吹奏楽が加わります。しかしこの曲は、ピアノとドラムのみ。この設定こそがロックンロール。既存の概念に囚われない、反骨精神を表しています。

 

アーティストの名は、「日食なつこ」
その曲名は、「水流のロック」 2014/07/23 付けでアップされている動画です。
時を経てなお、その価値は薄れることなく、輝きを放っています。
時間による淘汰をくぐり抜け存在していることに加え、時間を経てデジタルが進み続けるこの時代でこそ、価値が増しています。

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(https://publicdomainq.net/stream-river-0029015/)

ジャンルは、ロック。
清涼感溢れる、ロック。
この Music Video、開始のシーンを見た時の感情と、最初のワンフレーズが始まった時の感情。全く異なります。ワンフレーズで完全に脳内が混乱に突き落とされ、揺さぶられる感覚になります。自然を見る時の人間の感情を爽快に破壊する、あくまで軽やかで軽快な、ロック。

たった 3分21秒。一気に駆け抜けます。

 

www.youtube.com

ピアノとドラムのみの単純な音ですが、どちらのリズムも軽快で心地よく、絶妙に絡み合い、脳の中で心地よいざわめきをもたらします。
ちょうど、渓流の音、せせらぎのような、心地よいリズム。
ピアノが水流、ドラムが水飛沫なのかもしれません。

 

日食なつこさんの、繊細かつ力強い歌声。
感動させるレベルのハイレベルなピアノを弾きながら、同じく感動させるレベルの歌を歌うテクニック。
重ねて、聞く者を陶酔させる、ドラムス。

これらの音量、リズム、メロディ、全てのバランスが絶妙で、これ以上には引きも足しもできない、感性のみが生み出せるピンポイントの絶妙のバランスです。

 

この完璧なリズムを生み出すドラマーは、komaki 氏

komaki-d.com

レコーディング参加アーティスト

SUGIZO / 日食なつこ / ももいろクローバーZ / SixTONES / LiSA / 初音ミク / 大黒摩季 / 空白ごっこ / サイダーガール / 草野華余子 / Mega Shinnosuke / wrong city / ROS / MOJAZ / 匹田大智 / 藤沢アユミ / 志磨参兄弟 / THE 夏の魔物 / JAWS(中国) / KK / tricot etc...<順不同>

錚々たる顔ぶれ...。やはり、ただものではございませんでした...。

 

才能同士のぶつかり合いからの昇華。
これこそが、人間が人間たる、人間であることの価値です。

 

 

「水流のロック」鑑賞のポイント

短い動画ですが、濃厚です。自分なり鑑賞ポイントのまとめ。

 

0:00 滝の前。渓流の流れ、音だけが響きます。

左手にピアノ・右手にドラムセットが配置されています。

 

0:10 左右より登場 水流のロックのテロップ

静かな登場が、期待感をもたらします。

 

0:19 ピアノイントロ開始

この曲で最大のポイント。鑑賞する者の脳を混乱に落とし込むイントロ。滝の音とイントロの音のギャップに脳が爽快に破壊されます。軽快な跳ねるようなリズムは、水の中を跳びはねる魚のよう。

 

0:26 Aメロ開始

日食なつこさんの声の、儚く繊細な部分が魅力的です。まだ、どのような曲調になるか、、緊張感をもたらす、儚さです。

 

0:53 Bメロ

最高の転調。ピアノ・ドラムともに音楽が成り立つ範囲のギリギリまで、音を極限まで絞っての演奏。演奏途中に一瞬訪れる静寂が、心を揺さぶります。

 

1:00 急にアップテンポなロックへ。

予想だにしない、軽快なサビへ突入。これこそロック。既存の概念には囚われない、反骨精神の塊。

 

1:18 ドラムス!!

ドラムのシンバルの叩きが美しく、陶酔。この部分もリピートポイント。
(人気ランキング、上位。~自分調べ~)

間奏を経て、2番へ。
2番も同様に、心地よい展開。

 

2:14 間奏

ピアノとドラムの絡み、

静かな歌いの切ない導入から、徐々にクライマックスへ。

 

2:56 エンディングへ

曲の展開が早く、「終わって欲しくない」そう思わせながらのエンディングへ。

 

3:16 余韻

無人となり、見るものを置き去りにする爽快な余韻を残したまま終了。

 

rockinon.comrockin'on

2015.12.09 付けで、対談がありました。

オーケストラをひとりでやってる感覚に近いのかな(komaki)
ピアノソロの形ではあるんですけど、バンドには負けたくなくて。バンドを鍵盤ひとりでやりたくてやってたら、こういう形になったんですね(日食なつこ)

 

 

全てをデジタルで感動する音楽を作ることができるようになっているこの時代。

ピアノ・ドラム・ボーカルのみで、人を動かすこの才能と溢れるパワー。

 

これこそが、人間讃歌。