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Daily Information for people born in the 1980s. *ほぼ Daily。1970-80年世代に向けたアラフォー談義*

【メタバース】これからの新世界。個人レベルですべきこと。「世界2.0」はすぐそこだ!!

メタバースはすぐそこに存在する。

 

1999年の衝撃の映画「マトリックス」
バレットタイム (Bullet-time) などの特殊映像効果、黒コート・サングラスなどのファッションなども話題となりましたが、最も重要なのが、その世界観でした。
人類 対 AI の戦争となった近未来。電力源を絶つために暗雲で空を覆った人類は、機械から代替の電力源と見なされ、捕捉されます。
プラグに接続され、脳神経系の電気活動を電力の供給源とされ、接続された人間は仮想現実の中を生きる。そして、仮想現実の中に生きながら、そのことを認識できず、現実と認識したまま生涯を終える。
モーフィアスがネオに示した、電池のシーン。衝撃的な世界観でした。

当時、リアルタイムでは SF 世界の出来事でしたが、時間が経ち、仮想現実が、まさに実現しようとしています。

『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』 佐藤航陽

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バズワードとして扱われる「メタバース」
まだ、共通認識が形成されておらず、現在、仮想空間、3D-CG、NFT など、扱う文脈や同時に使われる言葉によって全く意味合いが変わってしまいます。
本書は、具体的なイメージ形成・意義付け・将来性を語ってくれます。

メタバースは、インターネットの普及以来の変革ともされます。
仮想空間に「デジタルツイン」を作る、あるいは全く別の空想世界を作ることができます。実務的には、ハード面としての建築・公共事業の際のシュミレーションなどがありえます。また、ソフト面では、現実では難しい、社会システムの実証実験も可能となります。

万人が世界を創ることができる、「神の民主化」。
これが、メタバースの本質です。

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# 自分的グッときたポイントのまとめ

「サピエンス全史」を読んだ時以来の衝撃でした。思えば、「サピエンス全史」は、人類の過去から現代までの歴史を、矛盾なく論理的につなぎ合わせ、説明した本です。本書、世界 2.0 は、インターネット普及・現代から未来までを、矛盾なく論理的につなげ、説明した本です。
未来がどうなるかを、非常に明快に、論理的に説明してくれています。

1. 序章が長い: 良いポイント!!

どの書籍でも、目次・序章が全てを語ります。「少し長めの序章になりますが」と書きながらの48ページに及ぶ序章。メタバースという新規のものに関する本ですので、序章が長いのは、概念をつかむために ありがたいことです。

2. メタバースに必要な構成要素。

「視空間」と「生態系」。この2つの要素に分解されます。
視空間単独であれば、「ドラえもん のび太と鉄人兵団」のお座敷釣り堀と逆世界入りこみオイルで作られた世界のようなものです。動物は存在せず、街並み・自然のみが再現された状態です。 ドラえもん のび太と鉄人兵団 - Wikipedia

3. 新たな生態系の仮設をたてて実証する

メタバース内の要素・存在同士が織りなす生態系。そこでは、現実世界では行うことができない仮説→実証実験を行うことができます。ここで試行錯誤・実験を重ねた上で、現実世界でも成功の可能性が高いものを実装することができます。~p155~

4. 複数世界を生きる

メタバースは、単一ではありません。個人が複数作成することも可能で、メタバースは無限のパラレルワールドとなりえます。世界によって複数の個人を演じることも出来ますし、Twitter アカウントのように同じ世界で複数の人格を演じることもできます。むしろ、そのような使い分けが標準となりえます。~p206~

5. ルネサンスの再来

中世ルネサンスは、チューブ入り絵具という発明により、絵画が民主化され、印象派など新たな世界が広がりました。
メタバースは、現代のルネサンス。世界を創るツールが民主化され誰でもアクセスできるようになり、無限のチャンスと可能性が降り注ぐ世界になります。

6. ハッキングやサイバーテロの対象は人間の精神となる

人間の精神・意思が全てを決める世界になる。そこでは、フェイクニュースも含めたフェイクが、人々を操り、世界を決める要因になりえます。そこが、犯罪や軍事の標的にもなりえます。

7. 宇宙の正体はデータだった

膨張を続ける宇宙は、現在のインターネット社会そのもののように思います。メタバースが成長すれば、実際の宇宙と見分けがつかなくなるでしょう。

 

# 本書を読んだ後の自分的妄想のまとめ

1. マイノリティリポートのメタバース内での実現。

映画「マイノリティリポート」トム・クルーズ主演の近未来の映画です。この中では、超能力のような予知能力を持った人間により犯罪を未然に予期し、犯罪が起こる前に逮捕することで治安を維持します。これが、メタバース内なら実現します。視線・動き・メタバース内の行動、全てがデータ化されアルゴリズム解析される。犯罪予測をだされ、未然に予見・逮捕も可能。積極的なおとり捜査も可能となります。

2. 自分が参加するコミュニティを選別する。あるいは選別される。

数限りないメタバース。そのどれもが独自の世界観を持ちえます。この社会では、個人が何者か、もそうですが、「どのメタバースに所属するか?」が重要となりえます。
マトリックスのトレインマンは、その世界の王者でありルール。そこでは逆らえません。
現実社会でも、おむすびチャンネル ( Ch-OMUSUBI ) のような、参加者を限定するコミュニティが誕生しています。限られた人のみが参加できる、オンライン、サロン・クラブのようなメタバースコミュニティ。
誰でも参加できるが、搾取される対象となる、消費者のメタバースコミュニティ。
参加できる世界が違うことが、新たな階級となりえます。

どの世界で生きるのも、個人の自由・選択となりますが、逆に責任にもなります。

メタバース難民・流浪者・エグザイルが存在しうる世界です。

3. これからすべきこと①: 最古のプログラムになろう

映画「マトリックス」では、オラクル・メロビンジアンなど、最古のプログラム達が自律して動いています。このように、仮想世界の中でも、最初から参加することで、コントロールされるのではなく、コントロールする。あるいは自分を保つことができると思います。インターネットが普及した1990年代~2000年代。あの頃に乗り遅れ、消費者としか参加できていない人でも、メタバースが次のチャンスになりえます。

4. これからすべきこと②: 宇宙飛行士タイプか、天文学者タイプか、認識しよう

映画「ジュラシックパークⅢ」でグラント博士が言いました。「男の子は2種類いる。天文学者になりたいタイプと宇宙飛行士になりたいタイプ。
 宇宙飛行士タイプは、リアルで宇宙へ。
 天文学者タイプは、メタバースへ。どちらも選択できる時代になりました。

5. これからすべきこと③: リアリティこそが価値をもつことを認識しよう。

メタバース・仮想空間は、瞬時にリアルな世界を構築できます。そこで必要なのは、リアリティ。メタバースを構築する元となる、生データの存在・生の体験、リアリティこそが、最も価値を生む世界になります。
岸辺露伴先生も、「リアリティが最も大事」。そう言われていました。

6. これからすべきこと④: マトリックスシリーズを見返そう

この、『世界 2.0』 これを見ながら、マトリックスシリーズを思い返すと、戦慄し興奮します。

「マトリックス3部作」→「アニマトリックス」を見返しましょう。
(レザレクションズは個人的には... シニカルすぎて賛否両論あると思います。)

 

# おまけ: 絶対こうなる自分予想

中学校・高校の卒業時に、メタバースで思い出が保存される

これは、間違いないと思います。同級生の中でメタバース作りが得意な人がいて、まるで LINE グループをつくるように、メタバースを作り、思い出を保存する。思い出ムービーのように、体育祭・文化祭・卒業式を保存する。

僕らが小学生の頃は、クラスTシャツなんてありませんでした。中学校位で出てきて、最初は、「ここまでするの?ここまで本格的にできるの?すごい!!」という感覚でしたが、あっという間に簡単な注文で本格的なお揃いのクラスTシャツができるようになりました。そのノリで、メタバースも中高生の能力があれば、あっという間だと思います。

 

# これからすべきこと: 最後に

1. Unity, Unreal, Blender, どれかに手を付けてみようと思う

2. 英会話を本気で習得してみようと思う。

 

unity.com

www.unrealengine.com

blender.jp

 

www.amazon.co.jp

以上です。メタバースで会いましょう !!