イーロンマスク氏によると日本はいずれ消滅するらしい
- イーロンマスク氏によると日本はいずれ消滅するらしい
- 現代のカリスマ、イーロン・マスク
- イーロンマスク氏「日本はいずれ消滅する」
- 厚生労働省の統計 出生数・合計特殊出生率・婚姻数を見てみる
- 2040年段階でも人口維持に必要な合計特殊出生率 2.07 には遠く及ばない模様
- 周囲を見ても出生数が増える要素は見当たらない
- 悲観せず、適応していくことが重要だ
現代のカリスマ、イーロン・マスク
世界に対する解像度が最も高い人物の一人、イーロン・マスク氏。
有言実行・無言実行。ひたすら実行、実行、実行。
2022年4月4日、「イーロン・マスク氏、Twitterの株式9.2%を取得」のニュースから始まった Twitter 買収劇。テスラの創業・宇宙事業・Twitter など、実行力と発信力の塊のような人物です。
"VW: Vision and Work hard" 展望を抱き実行する。
行動力のある人物は多々いますが、イーロンマスク氏の能力は、「世界に対する認識から 展望 "Vision" の形成」までが人並み外れて素晴らしいのでしょう。
「現代版の千里眼」を身に着けていると考えていいと思います。これは、努力で得られる部分以上に、脳の構造などの先天的要因や幼少期の環境要因などが重なっているのかもしれません。世界の見え方が全く違うのだと思います。
ツイッターのフォロワー数は、驚異の 9100万人...!!!
イーロンマスク氏「日本はいずれ消滅する」
世界に対する解像度が全く違うと思われる、イーロンマスク氏。
2022年5月8日 のツイートが、タイムラインを賑わしました。
At risk of stating the obvious, unless something changes to cause the birth rate to exceed the death rate, Japan will eventually cease to exist. This would be a great loss for the world.
— Elon Musk (@elonmusk) 2022年5月7日
当たり前のことを言うようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ消滅する。それは、世界にとって大きな損失である。
イーロンマスク氏
これが、そのあたりのジャーナリストが言っているのであれば、日常茶飯事です。ただ、これを言ったのは、彼のイーロン・マスク氏。世界に対する解像度が全く違います。それはつまり、彼の脳内には日本が消滅する Vision がシュミレーションされているのです。
厚生労働省の統計 出生数・合計特殊出生率・婚姻数を見てみる
厚生労働省 令和元年 (2019) 人口動態統計データからの引用です。
令和元年(2019)人口動態統計(報告書)|厚生労働省
過去の最高値としては、
出生数は 1949年に269万人で最高、
合計特殊出生率は1947年に4.54人で最高、
婚姻数は 1972年に 109万件で最高、となっています。
それらはいずれも、2019年には、
出生数 86万人、
合計特殊出生率 1.36人、
婚姻数 59万件、
婚姻数以外は統計記録上、過去最低を更新中です。
2040年段階でも人口維持に必要な合計特殊出生率 2.07 には遠く及ばない模様
合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当します。
これは、人口維持には、2.07 が必要とされます。
厚生労働省の仮定・推計では、2040年段階では合計特殊出生率 1.43. 出生数 74万人、という数値が採用されています。2040年段階でも人口維持に必要な合計特殊出生率 2.07 には遠く及ばない様子です。
図表1-1-7 出生数、合計特殊出生率の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
周囲を見ても出生数が増える要素は見当たらない
人口維持に必要な合計特殊出生率に遠く及ばない推測値。人口減少は、確実な状況となっています。イーロンマスク氏の、"Japan will eventually cease to exist." 現実味を帯びています。
ふと日常生活を見渡しても、出生数が増える要素は見当たりません。
- 適齢期で本人に問題が無くとも、独身のままの人々。
- 多様性の尊重を理由に、結婚・出産を強く推奨できなくなった社会。
- 晩婚化。
- 中途半端な村社会意識が残り社会体制の構築も不十分シングルマザーで生きにくい社会。
- 草食化が進んだ上に、インターネット上での SNS, バーチャル空間での生活時間が長くなった社会。
ここから、急激に出生数が伸びる余地はなさそうに感じます。
悲観せず、適応していくことが重要だ
日本人が減り続けるのは確実だと思いますが、人類の存亡に関わることではありませんので、悲観することではないと思います。インドなど人口が伸びていく見込みの国もあります。
出生数増加や人口維持に関してできることは、国レベルでのシステム・支援システムの構築と考えられますが、個人レベルではできることは限られています。
個々人は、悲観するのではなく、人口減少社会に適応し、起こる現象に対応していくことが重要です。
- 人口維持への対策立案と実行のため、行政側の立場になる。
- 人口が減少しても成立する技術開発・イノベーションを行う。
- 人口減少状態や、それに伴う社会福祉機能の低下に適応する。
- 移民を受け入れる、あるいは自分や自分の家族が移民となる。
これらを想定していくことが必要と考えられます。