メタバースが気になるなら、「クリス・クロス 混沌の魔王」を読んでおこう
メタバース。ニュースでも頻繁に耳にするようになってきました。「VR ゴーグルを被って~」「仮想空間で~」などの話です。ただ、やはりメタバース、最先端は、ゲームの世界だと思います。
- 宇宙技術は軍事から。
- 車両技術は F1 から。
- デジタル技術はゲームから。
どれも、金か権力が絡みます。トップを争う一部の技術者が一部の顧客を満足させる、最先端の戦い、そこから技術が進んでいきます。そう考えると、メタバースはいかにリアリティ・没入感を出すか。最先端のゲームから進歩していくということは納得できます。
メタバース時代とゲーム開発
ここで、思い出す小説があります。
「クリス・クロス 混沌の魔王」 ~高畑京一郎著~
1994年 メディアワークス 刊行.
第1回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)金賞受賞作.
僕は、この本を小学生の頃に、ハードカバー単行本で読みました。
その時の衝撃。こんな設定、展開があるのか...!!
当時は時代が進んでおらず、SF 世界の設定でしたが、いまやこの本の設定は全て再現できる状況になってきています。
- 国内の大手電子メーカー数社が共同開発した、世界最高の容量・処理速度を誇るスーパーコンピュータ・MDB9000 通称「ギガント」。
- 「ギガント」の性能をお披露目するために、VR型 RPG ゲーム「ダンジョントライアル」を制作。
- 抽選で選ばれた一般人 256人 が、VR 型 RPG ゲームに参加する。
- 参加者は下着姿でカプセルの中に横たわり、全方位モニターマスクとヘッドホンを装着。
- 身体の各部に電極が取り付けられ、筋肉の動きを感知し、感覚を出力。
- 薬学・精神医学の専門家が立ち会い、薬剤と催眠も併用し よりリアルな臨場感を与える。
これらの機能で、参加者は、ゲームに没入することになります。
これらによって、プレイする、「ダンジョントライアル」。完全にオンラインゲームの世界です。
ゲームの内容は、ドラゴンクエスト・トルネコの大冒険などを彷彿とさせる1980-1990年代のダンジョン系でシンプルな RPG ストーリー。
ただ、このゲーム、少しずつ問題が発生し、ただのゲームではないことが判明していき...。
この小説は、1994年に単行本が出版されています。それから 30年程。
ようやく時代が追いつきました。この本に書かれている内容は、そっくりそのまま実現できる時代になっています。
まさに、メタバース民、必読。
1990年代、あの時に読んだ衝撃。
SF: Science Fantasy が、Reality に変わるということが実感できる作品です。
こんなキャラクターがいたら、本気で助けてしまうだろうな...
このクオリティのアバターが誰でも使えるようになったら盛り上がるだろうな〜🔥 https://t.co/JO9YmEpiYq
— 佐藤航陽 🌎 著書「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」 (@ka2aki86) 2022年4月8日