「ザ・ファブル」は安心して読める最高の裏社会エンターテインメントだ
自分は、漫画の実写版は見ません。アニメ版も極力、見ないようにしています。それは、原作に忠実ではなく、デフォルメし、商業的になり、原作の世界観を壊す作品が多いからです。
例にもよって、この「ザ・ファブル」も実写映画は見ていません。
しかし、テレビをつけていた時に偶然放送されていた、「ザ・ファブル」
以前読んだ時の興奮が蘇り、全巻 Kindle で読み返してしまいました。
たった、今、全 22巻を 読み終わりました (2周目)。
漫画「ザ・ファブル」
殺し屋・裏社会をテーマにした漫画ですが、自分史上、最高の漫画の一つです。
「ザ・ファブル」
以前、Twitter を見ていた際に、「今だけ無料!!」「●話無料!!」などの案内があった、「ザ・ファブル」。軽い気持ちで数話無料で読んでみたところ...
純粋に、面白い!!
殺し屋というド直球のハードボイルドなテーマを描きながら、こんなに安心して読める漫画があるなんて、衝撃的でした。
無料で読んでる場合じゃない!!
Amazon Kindle で全巻購入し読みました。これが、眠気が吹き飛び、最初から最後まで一気に読んでしまう面白さでした。
無敵の主人公がカッコいい
主人公の「佐藤アキラ」かっこよすぎます。完全無欠な殺し屋で、ピンチがありません。冷静沈着です。読んでいる途中に緊張感が走る展開でも、「佐藤アキラならなんとかしてくれる」という安心感が、全巻を読み進める中での中心軸にあり、非常に爽快感があります。
ユーモアが半分程度を占めている
テーマがハードボイルドな割には、コメディ要素が半分程度を占めているように思います。「アキラ」の独特なキャラクター。「ヨウコ」が織りなす酒宴。身近な人とのコミュニケーション。
後半では、声を出して笑ってしまうシーンがありました。
裏社会の描写が魅力的
任侠・ヤクザの裏社会。その世界の描写・権力抗争などが、魅力の一つです。ダークな世界を描く、「闇金ウシジマくん」よりも より直接的に、ヤクザの世界を描いています。どうやって取材したのか? 知っていたのか? リアルな描写がすごいです。
カプサイシンって、そう使うんだ...。
良く考えると、すごい設定
最初の数話で、この漫画の設定が示されるのですが、これ、良く考えるとすごい設定です。「最高傑作とされる殺し屋が、殺し屋としての仕事をせず過ごす1年を描く」なんて...。普通に考えれば「完全無欠な殺し屋」自体を描きたくなるキャラ設定の中、それは全て過去の出来事に。そして、「完全無欠な殺し屋が殺人をせずにどう活躍するか」を描いていく。最初から最後まで設定がブレない、世界観とストーリーの設定が完璧な漫画です。
そういえば、「サッカーは手を使えないから面白い」「ラグビーは前に投げれないから面白い」との話があります。「殺し屋が殺人をしない」という設定が、独特の面白さの前提条件・軸になっています。
「闇金ウシジマくん」「笑ゥせぇるすまん」などのダークさが好き。だけど、コメディも好き。そんな人にお勧めです。
読んだ後の爽快感も素晴らしい、安心して読める漫画です。
※読むと、サンマを焼いて食べたくなります。