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【私の贖罪】「進撃の巨人」との出会い。

 

贖罪。

もう時効だと思います。
私には、過去に、30歳台の大人としてやってはいけないことをしてしまいました。

 

3年前の正月。家族が実家に帰省した正月。仕事の都合で1日だけ自分一人の休日ができました。
一人の時間をどのように過ごすか。既婚男性の永遠のテーマです。僕は「本当に休みの時しかできないことをしよう」と考え、「そうだ。ブックオフに行って、読んだことがない漫画でも探してみよう。」そう思いました。
20~30歳台にかけて、非常に忙しい日々が続き、とてもゆっくり漫画を買って読むような時間がとれない状況でした。
その中で、新たな漫画に出会うということがなかったことに気づき、休日の過ごし方として、ブラついて、色んな本を読んでみよう、と考えたのです。

ブックオフに到着

完全休みの朝。朝8時に起きて、自分の好きな総菜パンを食べました。ゆっくり過ごして体調を整え、昼11時、近所のブックオフに行きました。正月休み。中高生や20歳台と思われる人達がいる中、店内をブラブラと見て回りました。「美味しんぼ」などの定番や、「バガボンド」「刃牙」などの背表紙を見ながら、幸せな気持ちになっていました。
そこで、「進撃の巨人」を見つけたのです。

進撃の巨人」との出会い

当時、人気がある漫画がある、との認識はありました。コミックスの販売に加えて実写映画化もされ、当時見ていたロケットニュースでも、記事が出ていました。

rocketnews24.com「人気がある漫画なんだろうな」「壁の中に人がいて、巨人と戦うらしい」その程度の認識でしたが、忙しい私はとても見る余裕はなかったのです。
その中、進撃の巨人を発見しました。ブックオフに当時発行されていた分の26巻がありました。「少し立ち読みしてみるか」そう思って、第1巻を手に取ったわけです。
これが、私の過ちであったのです。

その日 人類は思い出した

ヤツらに支配されていた恐怖を...

鳥籠の中に囚われていた屈辱を...

この言葉から始まった瞬間に、世界観に引き込まれました。
騎馬戦闘で、全裸の巨人と戦う兵士。街を囲み、人々を巨人から守る壁。その状況に問題を感じる主人公エレン。これから何かが起こる予感を感じさせる導入でした。
そこで、50 m を超える超巨大巨人によって、壁が破壊されるのです。

その日人類は思い出した

ヤツらに支配されていた恐怖を...

そこからは、おそろしい虐殺・殺戮。すさまじい惨状で、ハラハラしながらページをめくります。残虐さに怒りを感じる主人公・エレンに、共感していきます。「駆逐してやる!!」

立ち読みしながら、話に引き込まれる。

荒木飛呂彦先生は言いました。「漫画を描くには世界観の設定が最も大事だ」
進撃の巨人」は、その点、完璧に成功しました。
僕は、巨人の世界観・ダークファンタジーの世界観に一気に引き込まれました。1巻・2巻・3巻と、立ち読みで読み進めていきます。
エレンが訓練兵として、巨人達と戦う。
 そこで...
  そこでそうなるっ...!!?
   まじかっ。エレンーーーーっ!!
衝撃の展開。そこから先は、次々に問題が起こっては衝撃のどんでん返しが続きます。
時を忘れて、むさぼるように読み続けました。

タイトル回収

少年の成長物語。SF。ダークファンタジー。ミステリー。謎解き。政治物語。様々なストーリーが絡み合うように続く、衝撃的な展開でした。
そして、自分的神回。第22巻。

その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた~

このタイトル回収で、体が震えるような興奮を覚えました。
そうか、そういうことだったのか...!!!

 

8時間、ブックオフで立ち読みをしてしまう。

完全完璧な設定。完璧で爽快な伏線回収。
1巻進む度に大きなどんでん返しが進み、夢中で読み進めました。
結果、昼 11時にブックオフについた私は、夜 7時過ぎまで、8時間以上、立ち読みをして、26巻まで、全て読み切ってしまいました。
飲まず、食わず、立ち読みの8時間。
脚はパンパン、喉はカラカラ。立ち眩みがしそうな状況でありながら、立ち読みで読み切ってしまったのです。それだけ夢中で読んでしまいました。

ブックオフで、買うわけではなく、ただただ8時間立ち読みをしてしまう。30歳台男性としてはスマートではない行為をしてしまったのです。

ストロングゼロ 500 ml x 6本飲んでしまう。

ブックオフでタダ読み立ち読みしてしまったことよりも、自分の頭の中は、ただただ巨人。巨人の世界観に引き込まれたままの私は、帰りに晩酌用でストロングゼロを買って帰りました。家に一人。頭は巨人でいっぱい。戦槌の巨人とは? 顎の巨人とは? スマホで巨人の解説を読みながら、喉が渇きに乾いた私は、ストロングゼロを一気に飲んでしまいました。ついつい、500 ml x 6 本飲んでしまいました。
そのまま、横に寝てしまい、翌日、二日酔いで過ごしました。

進撃の巨人Amazon Kindle で全部買いました。

その後、私は、「進撃の巨人」を Amazon Kindle で買い、最終巻まで読み切りました。「諌山創先生、ありがとう。僕からの印税を受け取ってください」そう思いながら、買いました。

僕は進撃の巨人に出会えて幸せでした。諌山創先生にも無事に印税が渡ったと思います。


その中で、ブックオフさんすみません。立ち読みしてしまいました。

進撃の巨人との出会いを作ってもらえて感謝しています。今度、何かを買いに行って、売り上げに貢献するようにします。