コロナ相場での自分の失敗を振り返って記録する。
仕事をしながら、時折投資のことを考える。こんな生活が早くも3年程になりました。巷には「億り人」「FIRE」「資産形成」などの言葉があふれています。が、私は早くお金持ちになりたいという欲が出れば出るほど失敗をしてしまうという、典型的なパターンに陥ってしまいました。2020年の2月までは、小幅な利益と小幅な損失を繰り返しながら、小さな (誤った) 経験と知識を増やしていました。
そんな知ったかぶりの青年のような状態で、2020年2-3月のコロナショックを迎えてしまいました。
自分への戒めとともに、読まれた方の参考のために、記録します。
買いでダメなら売りで儲けるまでだ
2020年2月後半、「コロナウイルスが普通と違う」「ダイアモンドプリンセス号」などの情報が出るに従い、個別銘柄も各種指標もすさまじい下落を見せました。この段階で私の小幅な含み益は全て消えました。
そこで、「買いでダメなら売りで儲ける」と考えた私は、2020年3月、信用口座を開設し、信用売り (空売り) に手を出しました。当初は、連日 数% の単位で含み益が設け、ここでも変な自信をつけました。
2020年3月19日に日経平均 最安値 16358円を付けた後、やや上昇。ただ、力を失い、下落するように見えました。この段階では、相場やニュースはいわゆる「総悲観」状態だったと思います。私もまだまだ売り目線でした。
しかし、ここで、大きな転換点が来るのです。
歴史に残る金融相場の号砲が鳴る
2020年4月6日月曜日。この日は僕の投資人生の中で、最も記憶に残る日となりました。
朝一番、ニュースで「新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が発出される」との情報が流れたのです。同日の日経平均株価は大幅続伸、前週末比756.11円高の18576.30円で取引を終えました。
翌4月7日、当時の安倍総理大臣により、「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が発出されました。それ以後の株価上昇もありましたが、まだまだ悲観的なニュースが続いており、自分は売り目線から転換することができませんでした。
ニュースでの株価の解説も「米国における新型コロナウイルスの感染拡大のピークアウトは近いとの楽観的な観測が売り方の買い戻しを誘い、先物主導で上げ幅を広げる展開となった」などの解説でありましたが、とても感染症が終息するとは思えない状況だったからです。
しかし、投資の世界では、「業績相場から金融相場への転換の号砲が鳴った」との解釈だったようです。それから後は、だれもが知る、昇り龍の相場となったわけです。
金融相場の恩恵を受けずに「小型個別株×決算跨ぎ」で失敗
2020年の上昇相場の中、私はここで欲を出し小型株に手を出して決算跨ぎで失敗するという失敗をしてしまいます。
「不戦の契り」を交わす
2021年は、私は、過去 2年の失敗に対する自分への戒めとして、積極的な取引は自戒しました。2021年初頭に、国内個別株 1銘柄・米国個別株 1銘柄・ロボアド(Folio Robo Pro) に入金後、「一切の売買を禁ずる」という、相場との不戦の契りを交わしたわけです。
2021年は日経平均は株価に対する懐疑的な意見もありつつ、強気なムードが漂いました。決算が出るたびに前年より好決算。世の中、SNS には投資ブームが沸き立ち、"FIRE, FIRE, FIRE" というお祭りムードだったように思います。
2022年1月、米国のインフレ懸念から利上げ観測が急速に高まり、日米ともに相場が不安定となりました。また、2022年2月24日のロシア・ウクライナ侵攻から、再度難しい相場となっています。
金融市場はコロナへの関心を失っており、新たな段階に入っていると思います。
禊は済んだ! 「不戦の契り」はここまでだ!!
コロナショックは、投資・金融の世界に大きなインパクトがある歴史的な出来事でした。個人としては、その流れを身をもって体験することで血肉になったと考えています。禊は済みました。不戦の契りの時効は切れるころで、もうそろそろ相場に参加しようと考えています。
「不戦の契り」はここまでだ!! FIRE してやるぜ !!
