今日、近くの蔦屋書店で、本を買った。
「いそがない人」が、いい人生を送る
精神科医・医学博士 斎藤茂太. 1916年生 2006年 没 (90歳)
最近は kindle で本を買うことも多いが、今回は、単行本書籍として買った。
この本を選んだ理由は、2つ。
・ご本人の文章で書かれていてご本人の考え方が理解できそうな印象を受けたから
・死後 16年程たっても販売されており、淘汰に生き残るだけの魅力があると感じたから、である。
自分は、いわゆるアナログの人間である。
今でも音楽を聴くのは CD で、もう少し時間の余裕ができたら、アナログレコードに挑戦しようと思っている。
本は単行本書籍が好きだし、今後は、図書館を有効活用しようと画策中だ。
そんな中でも、自分の手元におく書籍・CD には一定のルールがある。
それは、「一人の作家・筆者による、編集作品ではないオリジナル作品であること。」
例を出してみると、椎名林檎や宇多田ヒカルの作品を聞くときは、ベストアルバムではなく、通常のアルバムが良い。椎名林檎でいえば、無罪モラトリアム~、勝訴ストリップ~、などその時代での音・世界観が詰まっている。
現在のストリーミングや自分のプレイリストで次々にお勧め作品がランダムに再生されると気づけないが、曲間の 間 (ま)、あるいは局同士の音量、曲順による相加相乗作用。
一流の作家であればあるほど、こだわりがあり世界観がある。
クラシックアルバムも同様で、「クラシックベスト~」を効くよりも、単一のアーティストの作品が良い。
自分は、作業中には、YO-YO MA の Inspired by Bach, The cello suites をかけているが、音のつなぎ・曲間が自然で、アルバム全体で全く違和感を感じない。
また、書籍では、有名なサピエンス全史。最初から最後まで、筋が通った歴史観・世界観で、読んだ後に爽快感を覚えた。
やはり、作者・筆者が作品をまとめるということは膨大な労力で、才能・努力・こだわりの結晶であると考える。それらを感じることができれば、それは作品鑑賞における、大きな喜びとなる。
モタモタすればテキパキ進む
普通の人は、ゆっくり長生きがいい
斎藤茂太氏の書籍も、本文は平易な言葉でありながら圧倒的に説得力があり、巷に溢れる様々なハウツー本と比べて雲泥の差である。
これらの説得力と世界観が魅力であるし、逆にこの本が淘汰を生き残っていることがその魅力の証明になる。
「世界観の共有と理解」ができれば、この上ない喜びとなるだろう。