藤子不二雄Ⓐ (本名 安孫子素雄) さんが亡くなりました。
2022年4月7日 午前8時40分ごろ、川崎市の自宅で亡くなっているのが見つかったということです。
日本を代表する漫画家で「忍者ハットリくん」や「怪物くん」など数々の人気作品を手がけた、藤子不二雄Aさんが亡くなりました。88歳でした。
藤本弘と安孫子素雄氏の共同ペンネームである「藤子不二雄」。あまりに有名なその名前。1951年にコンビを結成し、1954年からコンビを解消する1987年まで、同ペンネームで活動。その後は、藤子・F・不二雄、藤子 不二雄Ⓐとして、活動されました。藤子不二雄作品では、ドラえもん、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿を含めて、多数の超有名作品が続きます。
ただ、私の記憶に残るのは、「笑ゥせぇるすまん」
「ギミア・ぶれいく: gimme a break」
TBS系列で 1989年から1992年まで放送されたバラエティ番組。毎週火曜日夜の番組でした。当時、小学生だった私も、この時間は起きて、テレビを見ていました。その中で、私に強烈なインパクトを残したのが、「笑ゥせぇるすまん」
サラリーマンを中心に、日常のちょっとした不満を持つ人のもとに表れる、喪黒福造。
「ココロの隙間、お埋めします」名刺を渡しながらの紹介。アニメの声も相乗効果で圧倒的な不気味さで独特の世界観を形成します。欲望に溺れた人をが転落する、との流れ。番組参加者の大橋巨泉氏とともに、小学生の私の心に刻まれました。「笑ゥせぇるすまん」を見た後は、胸がザワつき、落ち着かない気持ちになりながらも、次の週には怖い物見たさで見てしまう。まさに、見る者のココロの隙間に入り込むような、アニメでした。
そして今。ギミア・ぶれいくを見ていたあの時から、30年ほど経ちました。
今でもなお、「笑ゥせぇるすまん」の強烈な世界観は色あせることはありません。
人間心理の本質をついているからだと思います。
「ゴルゴ13 (さいとうたかお氏)」、「笑ゥせぇるすまん (藤子不二雄Ⓐ氏)」これらは、時代が変わっても成立する、すばらしい漫画だと思います。
名作は永遠に。
巨星墜つ
ご冥福をお祈り申し上げます。