人生、のびのび週足投資家になろう。
小さいやかんはすぐにわきたつ浅い川はせわしく流れ、深い川はゆっくり流れる
投資をすることの目的は、お金儲けですが、副次的には様々な効果があります。ニュースに敏感になる、社会に興味がわく、税制に詳しくなる、などです。ただ、僕が数ある効果の中で一番大きいと思うのは、欲望に対峙した時に自分がどのような反応するかを知ることができることです。
僕は投資初心者ですが、投資3年程の間に、教科書的な失敗はあらかた経験しました。
決算跨ぎ、小型株、頻回のトレード、イナゴ、信用取引 (売買ともに)。結果、全て欲望にかられた取引は失敗に終わっています。その中で、週足投資になろう、との結論に至りました。
*個別銘柄のチャートが出ますが、例であり、売買推奨するものではありません。私は場末の初心者個人投資家です...。
週足投資家になろう。
まず、3382 7&i HD のチャートです。
デフォルトは日足。
デフォルトで表示されるチャートはこのようなものです。
日足 (ひあし) のローソク足で表示されていて、非常に有用なものです。ただ、これだけで判断すると、日々の値動きに心を奪われて、精神状態が安定しません。
「日足を見る限り、毎日の値動きが気になってしまう」ことになります。
週足・10年チャートに変更する。
そこで、チャートをこのように変化させます。
期間を1年から10年に延長し、日足を週足に変更しました。ぱっと見ただけはわかりませんが、期間が1年から10年にかわり、日足から週足に代わるだけで、日々の値動きには左右されない、大局が見えるような気がします。なんとなく、初心者には現在が高値のような気がしてしまいます。もちろん「今の高値は未来の安値」なので、先のことはわからないのが大前提です。
テクニカルに価格帯別出来高を追加する。
そこで、週足チャートにさらに、価格帯別出来高を追加します。
価格帯別出来高とは、その価格帯でどれだけの売買が成立したか、というものです。出来高が多い価格帯では活発に売買がされるため、売りでも買いでも、相当量の売買をこなさなければそのラインを超えることができません。チャート上は一旦プラトー・レンジになりやすい部分です。
出来高が多いからプラトー・レンジになる、プラトー・レンジになるから出来高が多い、どちらも原因でありどちらも結果でありますが、現象としては事実です。
結果としては、出来高が多い価格帯は値動きが重いあるいは抵抗線として機能し反発しうるラインとなります。逆に出来高が少ない価格帯は値動きが軽く、陽線・陰線ともに大きく、板が薄く一気に動きえます。ただ、一気に動いた軽い値動きは容易に反発し、ダブルトップ・ダブルボトムなど典型的なテクニカル形状を示した後は反転します。
週足 10年チャート × 価格帯別出来高、の組み合わせで銘柄を観察することで、全体的な値動きが分かりやすくなります。
その他の銘柄を見てみよう。
トヨタと ANA。2020年3月のコロナショック後の企業業績に対する影響は全く違い、値動きは全く違います。
業績などファンダメンタルは大事ですが、私の注目は価格帯別出来高と値動きです。ANA は2020年のコロナショック以後、倒産するなどの危険があおられましたが、株価は出来高・抵抗線をもって支えられているように思います。
もちろんこの後、企業業績の上下はわかりませんし、値動きは上下どちらでも抵抗線となる価格帯が無く値動きが軽くなりえますので、先のことはわかりませんが、参考にはなります。
週足投資家になろう。
自分の仕事・人生を持ちながら、健全な投資をするためには、個人の投資家にとっては、この週足 10年チャート × 価格帯別出来高で十分なのでは、と思います。
週足で年のスパンを見ることで、日々の値動きに左右されずゆっくり相場に取り組めますし、考える余裕ができます。
ゆったりとした、精神の安定した生活が送れると思います。
小さいやかんはすぐにわきたつ
浅い川はせわしく流れ、深い川はゆっくり流れる
まとめ