水まで高くなるのか!! サントリー天然水
値上げの春。
ポストコロナの原油高・インフレにロシア-ウクライナ侵攻が重なり、日常生活の多くの領域で値上げ・物価高の状況です。
小麦・食用油などの食品類も、値上がりしています。原材料の高騰とともに工場操業の費用の上昇から、結果的に全面高の状況です。
こんな中、あの商品まで値上げ。
サントリー天然水の値上げ
遂に、こんなニュースが出てきました。
サントリー、飲料165品を価格改定 大容量・小容量ともに概ね現行価格から20円の値上げ 10月1日から
サントリー食品インターナショナルは16日、ペットボトル(PET)やボトル缶商品などトータル165品を10月1日出荷分から価格改定を実施すると発表した。
改定率は6~20%増。パック商品や業務用PETなどを除き、大容量・小容量ともに概ね現行価格から20円の値上げとなる。原材料価格の高騰など製造原価の大幅な悪化を受けた措置。
理解はできます。ペットボトルを作る原材料費もいりますし、工場稼働には電力も含めて操業に関する費用がかかります。
ただ、「汲み上げている水自体は地下水」です。水を商品化するための費用の部分で、ここまでの値上げ...!!
どれだけ商品化の部分で費用がかさむのでしょうか...!!
金額については、このように記載されています。
〈大容量〉
▽「サントリー天然水」2LPET:250円→270円
▽「伊右衛門」2LPET:350円→370円
▽「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」2LPET:350円→370円
▽「ペプシコーラ」1.5LPET:340円→360円
〈小容量〉
▽「サントリー天然水」550mlPET:130円→150円
▽「サントリー天然水スパークリングレモン」500mlPET:100円→120円
▽「クラフトボスブラック」500mlPET:160円→180円
▽「クラフトボスラテ」500mlPET:170円→190円
▽「伊右衛門」525mlPET:140円→160円
▽「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」650mlPET:130円→150円
▽「ペプシBIG〈生〉」600mlPET:140円→160円
高い!!
それにしても高い...!!
定価とは言え、ペットボトルの水って、こんなにも高いものだったのでしょうか。
これってつまり...
これが本当の、水商売...!!
今後、安くなるか高くなるか見通しは立ちませんが、令和の時代を象徴する価格として、記憶しておくべきメルクマール (指標) かもしれません。
なお株主であれば喜ぶ案件の模様
ただ、原材料費等の販売価格への転嫁。これは、消費者としては嘆く事態ですが、投資家としては喜ぶ案件です。販売価格へ転嫁できない企業は利益率が悪化してしまい、結果、株主還元の低下・株価の低下につながります。一方、販売価格へ転嫁できる企業は利益率を向上もしくは維持・ダメージの最小化が望めるため、株主還元・株価に対してポジティブに働きます。
これほど、消費者・投資家など、見る者の立場で受け取る印象が異なるニュースはありません。投資をすることで視点が広がるのは、本当のようです。
一消費者としては支出の最適化を図りつつ、投資家として冷静な判断。
そんなことを思う値上げの春。