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Daily Information for people born in the 1980s. *ほぼ Daily。1970-80年世代に向けたアラフォー談義*

心地よいのが一番大事。~信用取引がダメな理由~

初心者は、信用取引はダメ、絶対! 

 初心者の学びは、初心者の失敗から得られる。

 

君は何のために投資をしているのだね? 

競争して勝ちたいのかい?

 

信用取引は、ともすれば自分の戦意を失うリスクがあるぞ?

 

コロナ禍で、投資がブームとなっているようです。

 働くなくっても爆益!

 老後の不安を無くす! 

 不労所得!

 FIRE (Financial Independence, Retire Early) !! 

そんな文句が巷を賑わし、自分は2年前より投資を始めていました。

 

この2020年の大相場となった1年で、自分は爆益どころか、爆損となってしまいました。

原因は、経験不足・知識不足の状態で、信用取引を始めたことです。

順を追ってご説明します。

  • 2020年2月、コロナ感染症・ダイヤモンドプリンセス号騒ぎなどで、株式市場が荒れ、暴落が始まる。幸い、その時には現物株は全て売却しており損失はほぼ無し。(ここまでは良かったのです)。
  • 2020年3月、本当の暴落が始まる。ここで、「リーマンショックを超えそうだ! 現物では勝てない、信用取引空売りで儲けよう!」 と考えてしまいました。
  • 3月中は、暴落相場の中で、空売りにより 20% 程度の含み益となっており、高揚感を得ていたのを覚えています。
  • そして2020年4月6日(月) のことでした。連日、株式市場は下落を続けていましたが、午前、緊急事態宣言を発令する見込み、とのニュースが流れ、株式市場は一転 反転・上昇となりました。
  • 当初は、リーマンショック時のチャートを確認しながら、「下落トレンドは変わらず、2番底を目指すだろう」との考えでいましたが、そこが甘かったようです。日銀も併せて大規模金融緩和の方針となり、後に学ぶことになるのですが、株式市場はいわゆる金融相場、最も上昇が見込める相場に入ったのでした。
  • この転換に気づけず空売り・売り建て玉を保有したままでおり、損切りも遅れ、20% の含み益から20% の損失まで至ってしまっていたのです。
  • この後は、当時はそれなりに投資の本を読んで勉強していましたが、振り返ってみると、感情や直感で右往左往していただけでした。
  • ただ、大きな問題点は、空売りを契機に信用取引を使えるようになっていた、ということでした。信用取引では、信用売り(空売り)はもちろん、信用買いもできます。上昇相場を確認して、買いに転換して僅かな利益を得ながら、過信ともいえる自信を持っていったのです。
  • 2020年6月~11月は、上昇相場の中で、現物買い・信用買いに加え、信用売りも組み合わせ、できるだけ大きな益を狙えるよう、全力ハイリスクハイリターンに入ってしまいました。
  • この流れで、とどめを刺す最後の失敗をしてしまいます。それまでの損失を取り返すために、11月に中小株の決算跨ぎをしてしまったのです。現物買い・信用買いをしていた中、決算不良により決算翌日にストップ安となってしまい、追証の恐怖から過去最大の損失での損切り。最終的に当初の投資資金の 30% まで減らしてしまいました。

その後、11月からは皆さんご存じのこれまでにない大相場。ただ、戦意を喪失した自分は、上昇相場の中、文字通り指をくわえながら見ているだけでした。

 

「不安を無くしたい」との思いから投資を始めながら、「毎日不安と僅かな高揚感を抱えながら株式市場を見続ける」との、全く真逆のことをしてしまったのです。

 

2021年2月、現物株を少しずつ、ゆったり買うように、投資を再開しています。

1週間ほどまともに株価を見ない、ということも出来ており、精神的には非常に充実するようになりました。

 

まとめ

初心者は、信用取引はダメ、絶対。(自分は 資金を 30% まで減らしました)。

信用取引は、不安と高揚感が生まれます。「不安を減らしたい」個人の一般投資家には向かないと考えます。

現物株で、ゆったりとした投資を心がけましょう。