地方の電車は、におい の対策をした方が良い。
地方の電車に乗った。乗った瞬間に気づくあの、におい。
そう、電車が くさいのです。
電車でしか感じないような、汗のにおいのような、アンモニア臭のような。
くさい、のです。
私は、電車の旅自体は好きです。荷物を持って改札をくぐるドキドキ感。ホームの雰囲気、電車での時間の流れ、窓から見える景色。いずれも、日常から、非日常に誘ってくれます。
普通電車でも特急電車でも、ずっと乗っていても良いくらい、好きなのです。
ただ、シートが くさい のが苦手なのです。
自分が着ている服に臭いが移りそうで、ゆっくり座れません。
これは、土地や電車によっても違うようです。
都会の電車。山手線などでは感じませんし、関東圏内ではあまり感じません。
やはり、地方都市での、普通列車・特急列車で感じる、独特のにおいです。
路線によっては、新幹線でも感じることがあります。
シートの素材に問題が
これ、シートの素材に問題がありそうです。
皮張りや合成皮革のシートではない、あの独特のシート。
「モケット布地」というものです。
モケット布地
縦糸と横糸に綿糸や麻糸、リネン糸、化学繊維などを使い、ウールや化学繊維(ポリエステルなど)の糸を織り込んで多数のパイルを作る[1]。様々な色の糸をパイルとして織り込むことにより模様をつける。
肌触りが滑らかで、耐久性が高く長持ちするため[2]、長期間にわたり使用される航空機・鉄道車両・バス・高級乗用車の座席の表地や、絨毯・椅子・ソファなどに使用される。
●強靭な地布と柔らかな起毛を兼ね備えた張地
モケットとは、化学繊維やウールのパイルを織り出して、布の片面だけに模様を表した織物の名称。毛織物の一種で、経緯に錦糸の織り込まれた地布は非常に丈夫。表面に現れているパイルは、毛足を短くカットした起毛仕立てになっていることが多く、緻密で繊細な模様が特徴。
●電車やバスのシートなど公共機関でも多く採用
強靭な地布と柔らかな起毛を兼ね備えたモケットは、強い摩擦の加わるカーシートや、バス・鉄道車両・航空機などの座席、劇場のソファの貼り布として多く用いられています。
摩擦力への耐久性から、電車では繁用されているようです。ただ、
- 縦糸と横糸に綿糸や麻糸、リネン糸、化学繊維などを使い、ウールや化学繊維の糸を織り込んで多数のパイルを作る。
- 表面に現れているパイルは、毛足を短くカットした起毛仕立てになっていることが多い。
この2つがネックになっており、乗客の汗・体臭を、パイルが吸収してしまうのだと思われます。
- 合成皮革のシートでは同様の においは感じない。
- 家庭での安定した環境でのモケット布地 (カリモク 60) はにおいは感じない。
電車のシートが臭くなる条件
これらから考えると、
<不特定多数の使用> x <長期使用> x <モケット布地> が、悪臭の原因になっていると考えられます。
電車の旅自体は好きなのです。
地方路線の管理者の皆様、是非、ご考慮下さい!