自分的に最適解な投資方針と考えていた中、問題が発生しました。
- CEO のツイート
- SBI ラップの全容
- はっきり言って、Folio Robo Pro との違いが良く分かりません。
- 手数料は SBI ラップの方が良さそうです。これって、Folio Robo Pro 利用者への裏切りでは?
- Folio カスタマーサービスに聞いてみた
- 当日のうちに返事が来る有難い対応
- 比較した結果
*2022/4/1 更新 : ご指摘を受け、手数料の項目を修正しました。
SBIラップ、いよいよ始動です!(3月31日開始)
— 甲斐 真一郎 / FOLIO CEO (@folio_kai) 2022年3月23日
弊社の基盤と運用アルゴリズムを駆使し、業界最低水準の手数料率(+ポイント還元等)で利用可能な新たなファンドラップ(ロボアド)が登場です。https://t.co/Xcs55B0b7ghttps://t.co/7RYnhdrcwDhttps://t.co/PVXNJlKiUs
CEO のツイート
投資のロボアドバイザーの中で群を抜いていると考えている Folio Robo Pro。AI で大胆なリバランスを行い、市場平均を凌駕するというもの。
私は、2021年2月から、利用しています。2021年の安定した米国市場環境と2022年の円安が重なり、一貫して含み益状態を維持しています。年間1%(税込)の手数料に賛否は分かれ、攻撃力(利益)としては弱い物の、守備力(損失回避)としては申し分なく、現段階では満足しています。
ただ、ここで、冒頭のツイート。2022年3月24日、Folio 社の CEO 甲斐 真一郎氏のツイートです。
Folio 社は 2021年8月に SBI グループの傘下になっています。(正式には SBIホールディングス株式会社の100%子会社: SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社が、株式会社FOLIO の親会社である株式会社FOLIOホールディングスを連結子会社化)
この段階で、SBI からの何らかのロボアド関連サービスが出ることが想定されていました。
ここで、全容が判明してきました。
SBI ラップの全容
特徴としては、以下が示されています。
- 01 少額から自動で「グローバル分散投資」が可能
- 02 資産形成のための「続けやすい仕組み」
手数料 0.660% + 信託報酬 平均 0.295% = 0.955%(年率) 前後
ポイントプログラム
積み立て機能- 03 AIで効率的な資産形成!進化を続けるAI運用
8種の専用投資信託で運用。(米国株式, 先進国株式, 新興国株式, 米国債券, 米国ハイイールド債券, 新興国債券, 米国不動産, 金)
相場の先読みに役立つマーケットデータをAIで分析し、パフォーマンスの最大化を目指し、8つのグローバル資産への投資配分を変更。- 04 AI活用で期待できること:
相場に合わせて自動でリスクを調整。機械学習で進化し続けるおまかせ運用。
投資対象は、8種類の資産へグローバル分散投資として示されています。
米国株式(ラップ専用)SBI・米国株式
先進国株式(ラップ専用)SBI・先進国株式
新興国株式(ラップ専用)SBI・新興国株式
米国債券(ラップ専用)SBI・米国債券
米国ハイイールド債券(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券
新興国債券(ラップ専用)SBI・新興国債券
米国不動産(ラップ専用)SBI・米国不動産
金(ラップ専用)SBI・ゴールド
投資配分の変更は、「毎月、ダイナミックに投資配分を変更。相場に合わせて更新されるAIの予測値を、実際の投資配分に適切に反映させるために、原則月1回、ダイナミックに投資配分を変更します。加えて、相場が急変した際も、臨時で投資配分の変更を行います。」とのこと。
はっきり言って、Folio Robo Pro との違いが良く分かりません。
ほぼ、一緒のメリット・デメリットの説明です。違いは、この3つ位?
- Folio Robo Pro は ETF への投資、SBI ラップは投資信託への投資。
- Folio Robo Pro は 手数料 1.1% (税込み年率)+ETF 信託報酬(0.03~0.49%)※。
SBI ラップは 手数料 0.660% + 信託報酬 平均 0.295% = 0.955%(年率) 前後。 - SBI ラップはポイントプログラムあり。
※Folio Robo Pro が扱う ETF では 信託報酬・経費率がかかりますが、VTI 0.03%~HYG 0.49% で大きく変わるため、平均値を表記できない、とのことです。
・米国株式 VTI: 0.03%
・先進国株式 VEA: 0.05%
・新興国株式 VWO: 0.10%
・米国債券: BND 0.04%
・米国ハイイールド債券 HYG: 0.49%
・新興国債券 EMB: 0.39%
・米国不動産 IYR: 0.42%
・金 GLD: 0.40%※ さすがに、「全力 HYG !!」「全力 IYR」 にはならないと思いますので、経費率は 投資信託よりは低くなるとは思います。もしなったとしても、そのような市場環境では通常の個人運用では安定した利益は出せないと思います。
手数料は SBI ラップの方が良さそうです。これって、Folio Robo Pro 利用者への裏切りでは?
全く一緒のサービスなら、手数料が安い SBI ラップに乗り換えたいです。そもそも SBI 証券口座を持ってますし、統一出来たら楽です。でもこれって、Folio Robo Pro 既存の顧客への裏切りではないの?
Folio カスタマーサービスに聞いてみた
自分の大事なお金です。カスタマーサービスに聞いてみることにしました。Folio のホームページにあるメールアドレスにメールして聞きました。
「SBI ラップ と FRP の違いは何か」を問い合わせました。
- 投資対象: SBI ラップ は 専用投資信託、FRP は ETF 本体、という認識でよいか。SBI ラップは、常に8種類に分散しているという認識で良いか。
- リバランスのタイミング。FRP は月末だが、SBI ラップは、毎月なのか? どのような頻度・タイミングなのか。
- バックテストでは、SBI ラップと FRP どちらが成績が良いのか。
- 手数料が SBI ラップの方が安い。FRP から乗り換えた方が顧客として良いのか。「手数料の差や成績を加味して、現状の FRP 継続を推奨するのか。」
当日のうちに返事が来る有難い対応
当日のうちに返事が来る有難い対応。午後のやや深めの時間のメールでしたが、当日にメールが返ってきました。自分的には神対応。
内容について、要約・多少の改編を加え記載します。
- 投資対象。
認識通りで良い。
FOLIO ROBO PRO は米国の金融商品取引所に上場するETFを投資対象
SBIラップは専用の投資信託を投資対象としている。
FOLIO ROBO PROは最低2から最大8種類のETFに投資。(極端では、2種の ETF に偏る場合がある)
SBIラップは常に8種類に分散投資を行う。- リバランス。
リバランスは、どちらにおいても原則1か月毎。(運用状況等で実施日は毎月異なる可能性あり)。*どちらも臨時リバランスあり。- バックテスト比較。
FOLIO ROBO PROとSBIラップを比較したバックテストデータ無し。
(SBIラップと一般的なロボアドバイザーの比較はホームページに記載)
*FOLIO ROBO PROの運用実績: https://folio-sec.com/static/topics/tags/3cmbRvMbAS2y6a57mKZ ZTU/index.html - Folio Robo Pro を継続すべきか、SBI ラップに乗り換えるべきか。
→投資商品の選択・投資相談は対応しておらず、顧客判断。
以上の結果でした。
比較した結果
結果、大きな違いは、
- 投資対象: Folio Robo Pro は ETF、SBI ラップは 専用投資信託。
- 保有数: Folio Robo Pro は最低2種~最大8種、SBI ラップは 常に 8種。
- Folio Robo Pro は 手数料 1.1% (税込み年率)+ETF 信託報酬(0.03~0.49%)。
SBI ラップは 手数料 0.660% + 信託報酬 平均 0.295% = 0.955%(年率) 前後。 - ポイントプログラム: SBI ラップに分があり?
以上の結果でした。
カスタマーサービスにメールして、すっきりしました。
SBI ラップにも非常にメリットがありますが、自分はより偏った、尖った運用を希望してますので、現段階ではひとまず、SBI ラップではなく Folio Robo Pro に任せ続けてみようと思っています。